羊雲

羊 雲

✥ 復路の羊のふんわりノート ✥

File34*白内障の術後1年経過とこの頃のいろいろ*

*右眼・黄斑前(上)膜の手術後、1年9カ月(51才)で白内障手術をしたモノビジョン私の場合*-(黄斑前膜の術後*2年11カ月)

 f:id:white-ivy:20200225152424p:plain のところまた、些細ながらもいろいろな事がありました。

まずは白内障の術後1年経過で定期検診に行ったのは、少し遡り6月の事。

もう!一年経ってしまった…だけど一年前、大阪の地震で鄭先生が通勤途中の新幹

 線に缶詰めになってしまい手術が急に延期になったことや、その後の猛暑が長く続いたことなどを思い返すと…かなり前の事のようにも感じます。

 検診では、鄭先生に「その後の見え方はどうですか?」と聞かれたので

「どんどんよく見えるようになってます♪」と笑顔で答えると

「そんな風に言ってくれる人は、なかなかいないんです…」と何だか鄭先生お疲れのご様子。

まあ、普通はみなさん具合が良くないから病院に行くのでしょうから、私のように調子がいい事を報告しがてら真面目に定期検診に行く患者は少ないのかもしれません。

 ま、今回も湘子ちゃんと医院で落ち合い、検診後一緒に夕飯を食べに行ったので、半分はそれが楽しみなのですが。湘子ちゃん、消費税増税前の駆け込み需要増で仕事はより大忙し!工事現場での粉塵のせいなのか、目のかゆみを伝え診てもらうと、まぶたの裏が真っ赤だったのだとか。アレルギーの目薬を処方してもらったと言っていました。

 

の仕事の方も、変わらぬ人出不足のためほぼ週6勤務は続いていましたが、今月は会社の一斉夏季休業で1週間夏休みがありました ♪ 旦那の会社の夏休みも重なり、息子も夏休み中ですから昼食作りは増えましたが、時間に追われることなく家事をして、とにかくゆっくりしたかった私は、1歩も家を出ないで6日間を過ごしました。ゴミ出しは息子の仕事ですから、私は本当に1歩も玄関から出ませんでした。マンション暮らしなので、洗濯を干すのにベランダに出たくらいです。6日間家から出ないことで、ゆっくりする時間を取り戻した気分です。

だけど、お休み7日目の最後の1日だけ、会社の健康診断で出かけました。そうしたら、なんと!普段スイスイ上っていた駅の階段で、若干、上モモに筋肉の痛みを感じました。たったの6日間でも筋肉に衰えを感じるということは、私が日々意識して実行している階段を使う!というエクササイズは効いているんだなーと思いました。

健康診断では視力検査もありました。今回は頑張らずにちゃんと見える!ものだけ答えてみたら、右眼は0.1でした。左眼は1.2と変わらず、両目では1.0でした。

去年も同じ8月に健診があったのですが、右眼は0.2でした。頑張ったか頑張らないかの違いかもしれませんが、以前より焦点が少し近くなってきているようにも感じます。

なぜなら、数か月前に比べて電車内で文庫本を読むときにメガネなしで読むことが俄然増えたからです。それに最近気づいたのですが、乗った電車が新型車両だとLEDだからか車内が明るいので、メガネなしでもハッキリ読むことができます。

 

 そう、メガネ!前回お話したプリズムレンズを入れた3つ目のメガネは、しばらくケースに入ったままになっていましたが、その後日の目を見ることになりました°˖✧

先月から、以前よりもパソコン作業の多いところに異動になったためパソコン用の水色のメガネが職場で手放せなくなったのです。自宅でパソコンをするときも使っているので、先日そのまま職場に持っていくのを忘れてしまった時、パソコン作業ができないことはないのですが、以前に比べて量が増えたので目がとても疲れてしまいました。そこで思い切って!このパソコン用メガネ、水色のフレームが若干オフィスでは目立つのが気になっていたのもあり、家用にすることにしました。そして、眠っていたプリズムメガネのレンズを、同じパソコン用レンズに作り直したのです。

結局、いったい何度レンズを入れ替えたのやら…。

でも!今はそれを通勤バッグに入れっぱなしにして、職場でパソコン作業の際に毎日使っています。元々、気に入って買ったフレームですから、見る度に気持ちが上がります ♪

 

そして、10年間愛用していたガラケーが、とうとう息絶えてしまいました。

電話がかかってきたときに相手の声が全く聞こえなくなったのです。ちょうど夏休みの時に父からかかってきた電話が、私の声は父に聞こえているというのに、父の声は全く聞こえませんでした。こちらから電話をしても、呼び出し音すら聞こえなくなくなってしまいました。メールはできるのですが、電話として使えないのはやはり致命傷ですから、ついに買い替えることに相成りました。

こうして、ようやく私もスマホデビューすることになったのです☆彡

ゲームはしないし、ツイッターにもラインにも興味のない私ですが、ラインだけは息子や旦那に必要最低限の人とだけは繋がりました。でも、外出先からネット予約できるのは便利で、早速、美容院や図書館に使っています。そして、来月両親と伊勢志摩方面に旅行に行く予定なので、新幹線の時間変更時や近鉄電車の座席予約、タクシーの呼び出しアプリなど旅先で諸々役に立ちそうで…使いこなしていきたいです。

さよならガラケー!10年間お疲れ様でした。

こんにちはスマホさん!これからよろしくね ♪

ということで、お気に入りのスマホカバーとともにパシャリ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

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(注:スマホを2台買ったわけではありません。スマホカバーをどちらも気に入ってしまい、どうしても選べずに2つ買ってしまったのです 。似ているようで、ちょっと違う。これから秋に向かうので今は真ん中のを使っています。来年春が来たら、右側のに衣替えかな°˖✧)

 

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)

File33*続々・複視とメガネ*

*右眼・黄斑前(上)膜の手術後、1年9カ月(51才)で白内障手術をしたモノビジョン私の場合*-(黄斑前膜の術後*2年10カ月)

  f:id:white-ivy:20200225152424p:plain せば長くなってしまっていますが、この時にはもう4月になっていました。

その後ネットで、都内のとあるプリズムレンズを多く扱っているメガネ店を見つけ、まずはメールで簡単に相談をしてみました。

Q:右眼が黄斑前膜の術後2年半を経過していて、網膜の戻りは落ち着いていますが左斜め上に二重に見える症状があります。これをプリズムレンズで補正することはできますか?と。

プリズムレンズは、横・上下方向での測定となります。

横と上下のプリズムが入りますと結果的には斜め方向のプリズムとなります。

 

一般的にはプリズムは3プリズムとなります。

それ以上の場合には作製出来るレンズの制限などがございます。

 

プリズムの測定は出来ますが、斜位の量によっては測定出来ない場合もございます。

 

  というお返事がきたので、測定に行ってみることにしました。

予約制ではありませんでしたが、平日に行ったからか他にお客さんはいませんでした。まずはお店の人に、黄斑前膜という病気の術後で網膜の形が変わってしまったためにこのような見え方になっていること、白内障の手術もしたのでモノビジョンにより遠近見えていることを簡単に伝え、他店で3プリズムのレンズを作ったがもう一つ合わないので、こちらでちゃんと測定をしてもらい合うレンズがあれば作りたいと言いました。

お店の人は「分かりました。検査は時間がかかりますので疲れたら休みましょう。」とおっしゃり、検査が始まりました。メガネを作るときにするような検査から始まり、そのうちレンズを入れ替えていき 線が近ずいていく検査になりましたが、なかなか一致しません。結構離れたまま次の検査に進んだものもありました。で、そのうち、それまで上にズレていたものが次のレンズを入れると一致させようとする線を越えて下にズレたのです。思わず「あ!」と声を上げてしまいました。

プリズムレンズは、あるところを越えると反転するのだとか。で、下にズレるのは良くないので、その一つ手前のレンズがベストだということでした。私としては何だか半端なまま検査が終わりました。そして、2つの試しメガネを持ってきてどちらが見やすいですか?と聞かれました。掛けると、最初はどちらも頭がクラッとします。掛け比べるとどちらもバチッと見える訳ではなく、こっらの方が感覚として楽かなー?という程度の選択しかできません。でもそれが今の段階でできうるベストなレンズだということなので、それをかけて外を見ると…全体的にはクリアに感じますが、信号はやはり2つに見えます。しかし、外すともっと離れて2つに見える…。私は再びう~んと頭をかかえることになりました。

聞いてみるとそのメガネは、遠見度数はなく、右側には下方向に1.5プリズム、左側には上方向に1.5プリズム入ったものでした。合計すると3プリズム。

選ばなかった方のメガネは、遠見度数は同じくなしで、右側のみ下方向に3プリズム入っており、つまり前に作ったメガネからを遠見度数を抜いたものでした。

プリズムが少ない方が、見える位置の修正が少ない分、かけた瞬間の違和感は少ないので楽に感じますが、どちらも二重に見えるものがあるという現象が解消したわけではありません。

3プリズムより上げることは出来ないのか?を聞くと、4プリズムにしたら反転して下にズレて見えるようになったのだと。3.5プリズムなどの細かい設定もできるけれど特注になるので、まずはこのメガネレンズを常に掛けて両眼視することから始めていましょう!というのです。

確かに私はほぼモノビジョン(単眼視)で遠近を見分けています。でも…両眼視もしているから二重に見えるものが出てくるのだけど?と思う気持ちは口に出せず、黄斑前膜で右眼だけ網膜の形が変わってしまったために融像できず二重に見えることを再度説明しましたが、よく理解してもらえません。そこでふと気付き、横方向のプリズムは入れないのか?と聞くと、横方向のズレはほとんどなく修正可能な範囲なのでプリズムは入れていないとのこと。…修正可能な範囲、とか、両眼視することが大事です、とか、斜視や斜位の人に向けたような話しかされず、どうも話がかみ合いません。長時間の検査に加え、これらのやりとりにすっかり時間が経ってしまい…疲れてしまいました。

ならば作らなければ良かったのに、疲れてしまい判断能力も低下していたのか、ここまできたらワラにもすがる思いで作ってみる気になったのです。

1週間後出来上がったメガネを取りに行きました。かけてみると、その瞬間やはり頭がグワン!とします。お店の人に「プリズムレンズは常にかけていないと慣れることができませんから、ずっとこれをかけたままにしてください」と言われ、それをかけて帰りました。が、遠見度数がない分前のメガネよりは近くは見えやすいけれど、それ以外は前のメガネとあまり変わらず、外すと視界のブレが激しくて…脳はかなり混乱し疲れます。今度旅行に行く時に持っていくか…と思いながら、それっきりメガネケースに入ったままとなりました。。。

もしかしたら、3~4の間のプリズムを縦方向に入れ横方向にも少しプリズムが入った特注メガネを作れば良いのかもしれませんが、それも常にかけていないと効果がないのです。常にそれをかけていても、お風呂に入るときは外すでしょう。眼の悪い人はメガネを外すとよく見えませんから、外した時の視界のブレもあまり感じないかもしれませんが、裸眼でもよく見える私は外すたびにブレを感じることになるかと思うと、そこまでして常にかける必要はないと思ったのです。二重に見えるものがあっても、今の私はそれに特別困っているわけではないし、遠くも近くもほぼほぼ見えている今の視界で十分ではないかと!

(但し、遠見視力が悪く常にメガネをかけている人が、網膜の戻りが落ち着いてからプリズムレンズに挑戦してみる価値はあると思います。)

結局、3つ目のメガネは2回もレンズを入れ替えたのに、納得のいく結果にはなりませんでした。それでも、ちゃんと試してみたい気持ちが強くなり今回それなりに出費をしましたが、いろいろ試してみてもダメだったので、何だか返ってあきらめがつきました。気になっていたことをやり尽くした感じで、踏ん切りもついたのです。

それに、長々とこのことを報告していたこの数か月の間にも、体感として視界が良くなってきているのをハッキリと感じるし、まだまだ視界は良くなる気がしてなりません。

この数か月は、特に近くがよく見えるようになってきました。具体的には、以前はパソコンをするときはそれようの水色のフレームのメガネをかけたほうが断然見やすかったのですが、今は裸眼でも前より見やすくなったので短時間使用ならかけないこともあります。電車通勤時に読む文庫本も前より見えるようになったので、メガネをかけることが減りました。(でも、電車の中は光が足りないのでメガネをかけたほうがハッキリとは見えますが)

先日も仕事で手元の資料(びっしり書いてある!)を見て説明を受けながらメモし次々と移動する、ということがあったのですが、そこは照明が明るかったので、裸眼でハッキリ!見えたのです。勿論モノビジョンですから、手元の資料から遠くのものに目線を写しても遠くも(左眼で)ちゃんと見えます。でも、右眼をつむって左眼だけで手元の資料を見ると文字が小さくてまるで読めません。(左眼はしっかり老眼ですから)これは、右眼に白内障手術で入れた近見レンズのおかげだけでなく黄斑前膜特有の大きく見えることが助けているからこそ片目だけでもこんなにハッキリ見える!ということでしょう。

私は、あらためて思いました。

二重に見えるものがあっても、この年齢で近くも遠くも裸眼でこんなに見えるのなら十分だわ…☆彡…と。

そして気が付けば、白内障の術後1年を経過していました。

先月末に定期検診にも行ってきましたが…それはまた次回。。。 

 

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)

File32*続・複視とメガネ*

*右眼・黄斑前(上)膜の手術後、1年9カ月(51才)で白内障手術をしたモノビジョン私の場合*-(黄斑前膜の術後*2年9カ月)

 f:id:white-ivy:20200225152424p:plain 待たせしました。

だってー(中身はスカスカの仕事だけれど)この数か月続いている人手不足による週6勤務!に体力を奪われて…夕飯を食べたら 全スイッチが切れてしまう毎日で、ブログに向かう余力がなかったのです。。。

貴重な週1日の休みもシーツなどの大物を洗うのに2回目の洗濯機を回したり、季節の物を片付けたり出したり、諸々掃除したりで全っ然!休んだ気がしない。。仕事を減らせばいいのだけど、家事負担も減らさなくては、このままではボロボロになってしまう!!と、私はついに根を上げて、夕食後の食器洗い息子!に頼むことにしました。…毎日晩酌をするので食後は動けなくなる旦那!ではなく、10時にバイトから帰ってきて晩ご飯を食べスポーツニュースを見た後でも余力のある若き19才の息子は、このところの過剰勤務に過剰家事がのしかかりヘトヘトになって1日の最後の家事である食器洗いを半泣きになってしていた母=私をさすがに助けないわけにはいかなくなったのでしょう。頼むとあっさり引き受けてくれました!

…もっと早く頼めば良かった!!

食器洗いといっても大半は食洗器に入れ、食洗器に入れられないお弁当箱や鍋、フライパン、水筒、ボール、ザルなどを手洗いするのです。でもそのためには、食洗器内や洗い物カゴに洗って伏せてある食器や鍋を所定の位置にしまわなければなりませんから、それを含めるとそれなりに面倒で時間がかかるのですが、旦那に似て行動の早い息子は、これをサッサと楽々済ませてしまいます。そもそもがどんくさい私は最後の力を振り絞ってセッセと…えっちらおっちらしてしまうのに。時に隣の換気扇の下でタバコを吸っている旦那とスポーツの話題で盛り上がりながらカチャカチャと軽快に食器を洗っている息子。…なぜもっと早く頼まなかったのかしら?と思うほど、何だか楽しそうなのです。まあともあれ私は御年52才で食後の食器洗いからようやく解放され、カチャカチャ…シャー…と息子が食器を洗う音が聞こえる中、奥の寝室で横になったまま眠くなるまでの束の間の読書を楽しむことができるようになったのです !

うふふふん ♪ ブログが停滞していたこのひと月の間、私は以前から成し遂げたかった家事改革の大きな一歩を踏み出していたのでした☆彡

というわけで、さあー元気に本題に入りましょう!

 さーてはて、それまで二重に見えるものがあることは仕方ないとあきらめていただけに、プリズムレンズによってバチッと融像した瞬間にひどく感激した私は、期待を膨らませてメガネが出来上がる日を待っていました。…今は車を持っていないので運転の必要はないのですが、この先、又は実家に行った時に不安なく運転ができるようになるかもしれない!などとを出しながら…出来上がるまでの10日がとても長く感じました。

しかし、ようやくその日が来て、ちょっと緊張しながら出来上がったメガネをかけてみると…?!…先日融像できたはずの道路標識が再び二重に見えるのです。。。店員さんも困った様子で、確かに先日調整した時と同じレンズが入っているんですけどねぇ…とおっしゃいます。メガネを外すともっと離れて二重になるのでズレは近づいてはいるようなのですが…聞けば3プリズムのレンズが入っていて、これ以上のプリズム度数のレンズはこの店では扱っていないとのこと。0.8見える遠見度数も入っているので、度無しにしてプリズムレンズだけの方がいいかも?と試してみるも、ぼんやり二重に見え、う~ん…と唸ると、その店員さんも一緒になって頭を抱えて下さいました。

やはり網膜の変化による視界は、一筋縄ではいかないということなのでしょう。天候により明るさが違うだけでも見え方は変わりますから…。

でも、もしかしたら、2つ目のメガネのようにかけているうちに脳が慣れてくれるかもしれないし、見えやすい状況というのがあるのかもしれません。だって、先日は確かにバッチリ融像出来たんですから!なので、ともかくかけてみて、いろいろな状況でいろいろなものを見てみましょう!というところに落ち着き、私は早速それをかけたまま家に帰ったのです。

もう外は暗くなり始め、周りを見回しながら家まで歩きました。…信号は(私にとってはもう)お決まりのように離れて2つ光っています。勿論、お月様も!でも、メガネを外すともっと離れて2つに見えます。

家に帰ってからもそれをかけたままTVを観てみたり、料理をしてみたりしました。TVは二重になりません。でもTVは裸眼でもさほど二重にならないので、メガネをかけてもかけなくてもあまり変わらないということです。さほど、というのはシンプルな静止画になるとうっすら二重に見えることがありますが、それは気になるほどではありません。TVの映像は大抵常に動いてどんどん変わりますから脳内の画像処理が追い付かないのでしょう。メガネをかけたまま、TV画面の下にある小さく光る緑の電源に目線を向けると、それは2つに見えます。

このメガネ、右のみですが0.8の遠見度数が入っているので、近くはぼやけます。料理中、袋の裏に書いてある分量などが見えません。裸眼で料理をしても困ることはありませんから、料理の時はこのメガネをかけない方が近くが良く見えます。

つまり、近くを見ることが多い家の中で使うには向かないようです。

翌日はそれをかけて会社に行ってみました。遠見度数が入っている分、全体の景色はシャキッと鮮明な感じはしますが、ビルと空の境はやはり二重に見えます。 階段は足元にしっかり目線を向けないと怖いです!会社に着いてからは、近くがぼやけるのは不便なので外しました。…外すと、視界がしばらく安定せず…、結局そのまま日常では使わなくなりました。

まあ、そもそもが旅行先で景色が綺麗に見えるようになりたい!と作ったのです。なので、景色がどのように見えるか、自宅のベランダから遠くを見てみました。昼も夜も。景色全体を漫然と眺める分には鮮明なのですが、目線を動かしたときにシンプルなものを捉えると急にそこだけ二重になるのが、返って気になってしまいます。何でしょう?全体が鮮明になる分気持ちが上がり、急に二重に見えるモノが出てくるとガクンと気持ちが落ちて、その落差に疲れてしまうのです。

 ああこのメガネ、どうしよう?

確かに像が一致した瞬間があったのに!

と思いながら、少し離したり、斜めにしたりしていると、2つに離れて見えていたTVの緑の電源ランプが一つになったのです。…それって、プリズムをもっと上げればいいってこと?!でも、あのメガネ屋さんではそれ以上のプリズムは扱ってないと言っていたから、専門店ならあるのかな?と、以前マルさんが教えて下さった2つのメガネ屋さんのHPを再び見てみました。

 

再度、 マルさんがお話されていた吉祥寺の眼鏡店のブログ記事です。

(追記:ブログの形が変わりアドレスが変更になった為しばらく表示されませんでしたが、更新後のアドレスが分かったので差し替えました。2021/3/18)

opteria-glassias.jp

( ↑ 2017.3.27ー網膜前膜でお困りの方ー)

opteria-glassias.jp

( ↑ 2016.9.11-左右の像のサイズが違うー)

 マルさんが作ったメガネは、プリズムレンズではなく『黄斑前膜の術後の見え方が軽減する可能性のあるアニサイクルレンズ』というもっと専門的なレンズです。お値段も結構なものですし、かなりの厚さになるようです。

迷った挙句、とりあえずは3プリズム以上のメガネを気軽に試しかった私は、プリズムレンズを多く取り扱っているメガネ屋さんを見つけ相談に行くことにしたのです。

再び、続く。。。

 

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

 (注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)

File31*黄斑前(上)膜・術後2年半の挑戦!…複視とメガネ*

*右眼・黄斑前(上)膜の手術後、1年9カ月(51才)で白内障手術をしたモノビジョン私の場合*-(黄斑前膜の術後*2年8カ月)

 f:id:white-ivy:20200225152424p:plain の数か月でメガネが2つ増え、全部で3つになりました。

これが、結果ズルズルすることになる事情だったのですが…どれも気に入って買った

 フレームとケースなので、披露いたします ⇩

は元々持っていた片側のみ度数の入った老眼鏡。毎日会社に持っていき、デスクワーク時に使っています。電車での通勤時は読書タイムなので、そのときにもかけています。

…今も!これをかけて、このブログを打っています ♪

そして、真ん中が今回増えたメガネです。

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私はほぼモノビジョンなので、常にメガネをかけている訳ではありません。

ほぼ、というのは、数年前にレーシックをした左眼は視力1.2なので遠くは見えるのですが老眼始まりで近くは見えにくく、右眼は黄斑前膜と白内障の術後で眼内レンズが入っており焦点66㎝の状態なのでほぼ近くが見えるのですが、パソコンや机上での作業や読書をするときはのメガネをかけた方が見やすいのでかけているからです。これはブルーライトカットも入っているので、若干レンズが黄色いです。黄斑前膜の術後半年くらいから使っています。

なのになぜ今回、似たようなフレームのメガネが2つも増えたのか?

それは遡ること…3月。旦那が長年使ってボロになったメガネをようやく新調すると言うので一緒に近所のメガネ屋に行ったことが、始まりです。旦那のメガネが決まりレンズ調整をしている時、店内に並ぶメガネをいろいろと見て待っていました。そこで私は、紺色のフチがとても綺麗で内側にシンプルな模様のある真ん中のメガネをとても気に入ってしまったのです。写真では分かりにくいのですが、店内の照明によりその深いブルーがとっても綺麗だったのです。そして前々から爪を切る時やマニキュアを塗るときに左のメガネではブルーライトカットが入っている分若干暗いからか淡い色同士の境が見えにくいのが不満だったので、気に入ったフレームを見つけたのをキッカケに、爪を切る時やマニキュアを塗るときにもっと見えやすいメガネを作ろうと思ったのです。

お店の人に、諸々の目の状態を伝え調整してもらいました。今回は右レンズにも老眼度数がわずかに入っています。ブルーライトカットは入れず無色なので、明るく見えます。元々持っている左のメガネと掛け比べると、それよりは手元が見える感じですが…バッチリ!というわけではありません。でもまあ、そもそも完璧な調整など出来ないのは右眼の凹みの足りない網膜(中心窩)のせいなので、これで作ることにしました。

写真真ん中のこの近々用メガネ、最初は違和感があり失敗したかなー?と思いましたが、せっかく作ったので爪を切る時やマニキュアを塗るときに使っていました。10日に1回程度でしたが…それが!使っているうちにだんだん見え方に慣れてきたのです!!嬉しい驚きです ♪ どうやら脳の方が、そのメガネの見え方に合わせて調整していっているようなのです。

そしてこの事が、写真の3つ目のメガネへと拍車をかけることになるのです…。

 は、左右で見える方の視界を脳が優先することにより遠近どちらもほぼ見えるというモノビジョンですが、左右眼を完璧に使い分けているわけではないので、縦長に大きく見える右眼と正常な左眼で同等に両目で見る=両眼視すると、状況によってモノが二重もしくは二つに見える=複視になることがあります。

でも、それによって今の私の日常生活で困ることはありません。

しかし、去年の夏に熊本に旅行に行った時のこと。楽しみにしていた雄大阿蘇連峰の山と空の境が2重に見えて…。大きな山は右眼にも見え、空がシンプルなので右眼でぼんやりと見える山の上端が、左眼でクッキリ見える山の左上に重なってしまうのです。日頃も、建物と空の間はそのように二重に見えているので特別な事ではなく、それをなくすには片目をつむればいいのですが、両目でスッキリ見えたらもっと綺麗だろうなーと、ちょっと残念な気持ちになったのです。でもまあ…よろしくないことの方を向いても心が苦しくなるだけだし、手術前にいろんな物がどんどん見えなくなった時や手術後しばらくの間の歪んだ見え方に比べたら、グッと見え方は良くなったのだから☆と、そこは気にしないようにしていました。

これこそが、レジリエンス

ー*最悪時よりもずっと良くなっている*ーという喜ばしき現実を置いて、完璧を求めたり、よそ様と比べたりすることは自ら幸せを遠ざけることになる、ということ。

どこを向いて生きていくか、は病に限りませんが、心の幸福度に大きく関係すると思うのです。

黄斑前膜は、手術をしても自然回復を待つしかない病気。リハビリトレーニングというものはないので、自己回復力を高めるべく網膜にとって良いと言われる物を食べ、その栄養素が身体にしっかり届くようストレスを溜めないようにし、睡眠もしっかりとって目を休めると同時に修復力を高めようと努めてきました。だからこそ、網膜の戻りに少しでも変化があると、その喜びもひとしおなのです。

ところが、この真ん中の近々用メガネを使っているうちに脳が慣れてきたことで、熊本旅行で残念に思った気持ちがムクムクと蘇り、旅行先で景色が見えやすくなるようメガネで何とか調整できないか作ってみたくなったのです。

左眼は裸眼で遠くが見えていますから度数なしにして、焦点66㎝の右だけに遠くが見える度数の凹レンズを入れる。凹レンズは度数が上がれば上がるほどモノが小さく見えますから、モノが大きく見えている右眼の視界が小さくなれば、左眼と何とか一つの像として捉えること=融像できないか?二重に見えることが解消できないか?試してみたくなって…作ったのがのメガネなのですが…。

右眼の裸眼視力はギリギリ0.3でした。そしてメガネで矯正しても0.8までしか視力が出ず、視力の出にくい眼だとのことでしたが、仮のレンズを入れたメガネで周りを見てみました。既に外は暗くなっていましたが、裸眼よりは視界がクッキリと好印象だったので…それで作ることにしました。

後日の昼間メガネを取りに行きました。出来上がったメガネをかけてみると…駅のガード下を歩く人の頭がハッキリと左上に2つにダブって見えるのです。ゴーストを連れているように…。奥の壁が白く、人の頭が黒いのでハッキリと二重に見えたのです。仮のレンズを試した時はもう外が暗かったので、その時は分からなかったのです。そしてそれは、視力0.3を0.8に矯正したくらいの凹レンズでは融像できるほど像は小さくならなかったということです。

その時の店員さんはこのメガネを測ってくれた人ではなかったので、視界全体が二重になるわけではなく目線となる視界の中心部分だけ、離れた位置にある信号や車のライトなどの光るモノや背景がシンプルな状態での人の頭などに目線を向けると左上に二重に見えることなどを説明しました。するとそのうち…ハッと思いつかれたように 試し用のメガネにあるレンズを入れて持ってきてくれました。掛けてみましたが…二重に見えます。すると、また別のレンズを入れたり変えたりしているうちに…あら不思議!突然ピタッと像が一致したのです!!遠くにあった、左上に二重に見えていた駐車禁止のマークが一つになったのです。驚きました!!

それは、プリズムレンズでした

プリズムレンズとは、斜視によって二重に見えるのを補正するレンズ。斜視というと横方向のズレのイメージが強いのですが、上下斜視というのもあると医院のHPに書いてあったのを思い出しました。レンズの方向を変えると縦方向にも対応できるそう。私の場合は斜視ではないのですが、左右で網膜の形が違うことにより左斜め上にズレて二重に見えるものがある。このズレ、上下が補正できれば多少の左右差は脳内で修正してくれるのだとか。その店員さん自身も少し斜位(時々瞳がよそを向く=間欠性斜視)があるとのこと。また、店員さんのお父様も現在複視にお困りだとかで、同じように状況により複視の状態の私にもプリズムレンズで補正できるかもしれないと試して下さったのです。

ビックリ!感激した私は、即、作り直しをお願いしました。右側の遠見度数0.8はいれたままプリズムを足してもらうことにしたのです。

最初からもっとちゃんと相談していれば、作り直すなんて余計な出費をせずに済んだのかもしれませんが、ひらめいて下さったその店員さんに心からお礼を言って、メガネが出来るのを待ちました。プリズムレンズは特殊なので10日程度かかるとのことで、その10日の待ち遠しかったこと!

でも、これもまた、うまくいかなかったのです…。え~んっ(*´Д`)

続く。。。

 

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)

File30*久々の黄斑前(上)膜・術後2年半検診!OCT画像付き*

*右眼・黄斑前(上)膜の手術後、1年9カ月(51才)で白内障手術をしたモノビジョン私の場合*-(黄斑前膜の術後*2年7カ月)

 f:id:white-ivy:20200225152424p:plain 月始め、3カ月ぶりに定期検診に行ってきました!

白内障の術後検診のつもりで行ったのですが、OCT撮影がありました。黄斑前膜の術後2年でOCT撮影は終了なのかと(勝手に)思っていたのでちょっと予想外でしたが、今までほとんど変化のなかった縦方向の網膜の凹みが少し進んでいて、テンションが上がってしまいました \(≧▽≦)/

術後1年、1年3カ月、1年半のOCT画像は、File9で公開していますが、術後2年のOCT画像を載せなかったのは、その後の変化が見られなかったからです。もう網膜の戻りは止まったのだと思っていました。

しかーし、今回は違います!…その違いが分かってもらえるかどうか…。

(この度、今頃になって我が家のちゃちなプリンターでスキャンができることに気付いたので、以前のものより画質が良いはずです!)

まずは、数値です。比較しやすいよう、過去のものと左眼の正常なものを並べます。

(正常な左眼の画像は、左右が逆になりますが)

左から…術後1年 → 術後2年半(今回)…そして正常な左眼

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左の術後1年に比べると、今回の術後2年半はどこも全てにおいて数値は下がっています。真ん中の輪(中枠)や一番外側の輪(外枠)の4つの数値を足して4で割った平均値をメモ書きしています。中枠平均値は正常なものにかなり近づいていますし、外枠などは術後1年の時点で数値としては越えて下がっていますが、外枠だけやたら下がればよいというものでもないのでしょう。

しかし、何といっても一番真ん中の数値がほど遠い。

92μⅿも凹みが足りません。それを立体的にしたものが以下です ⇩

(左上の数値は関係ありません)

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再度、左から…術後1年 → 術後2年半(今回)…そして正常な左眼
正常な黄斑中心窩(ちゅうしんか)は、まるで指で押したように凹んでいるのが分かります。

そして断面写真 ⇩やはり左から…術後1年 → 術後2年半(今回)…そして正常な左眼

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下段の縦切り写真の凹みが、今回わずかに進んでいるのが分かりますか?

正常なものに比べるとぜーんぜん!で、笑っちゃうくらいちょこっとなのですが、横方向に比べて縦方向の凹みが少ない事を半ばあきらめていただけに、この変化が今回とっても嬉しかったのです ♪ 今や正常な凹みを目指すのは無謀ですが、縦方向の凹みが横方向に近いくらいまで進んでバランスよくなってくれれば、縦長に大きく見えるのが解消されるのでは?と期待しているのです。(まあ、縦長に見えるのがそのせいかどうかは分からないんですけどね)

そしてこの結果が示す通り、このところやはり見え方が以前よりよくなったのを感じていたのです!違和感が減ってクリアになり、視野が少し広くなった感じです。数か月前から何となく見え方に変化があるのも感じていたので、納得しました。

こうなると、何が良かったのかをやはり振り返ってしまうのですが…。この数か月で変わったことといえば、DHCの生プラセンタを飲み始めたこと。月日が経つのがどんどん早く感じるので、単にアンチエイジングとして1日上限20粒のところ、10粒を飲み始めました。今15粒に増やしたので、半年後の術後3年検診でOCTにそれなりの変化が あれば、プラセンタ恐るべし!ということになるかもしれません。勿論、合わせて野菜や果物にタンパク質もしっかり取り、睡眠も大事にしますけどね。

本当は先月が検診月だったのですが、体調を崩したり、両親が遊びに来たり、その他諸々の事情が重なって火曜日に通院できませんでした。(この事情は、後にまたご報告しますが)

今月も派遣先の人員不足でオーバー出勤…W派遣ワークの私は今月4日!しか休みが取れず、仕事と家事に追われる毎日。晩御飯を食べたらどっと疲れが出てお風呂に入りたくなり、お風呂から上がったらすぐに寝たくて…。睡眠時間がしっかりないと体力がもたない体質の私は10時過ぎには床に就くようになり、長い事このブログに手を付けられないでいました。

世間はもうすぐ10連休のスーパーGWに入りますが、一方の派遣先が営業現場なのでその間の私の休みは恐らく1日。それでも平日1人でゆっくりしたい私には、それもまた性に合っているのですが。

そんなこんなで今月も火曜日に休みが取れなかったのですが、今月こそは!と、仕事を早退して何とか検診に行ってきたのです。そこまでして検診に行ったのは、数か月前から見え方が変わってきているのがやはり気になっていたのと、白内障の術後検診通院中の湘子ちゃんと落ち合って直接様子を伺いたかったからです。

モノビジョン大成功!の湘子ちゃん、その後も絶好調 ♪ で、手元のスマホから向かいのビルの中にいる人の顔までバッチリ!見えすぎるくらい…と何とも贅沢なことを言っていました。

湘子ちゃんも仕事が忙しい中、何とか早めに切り上げての来院で、私より10番後の診察でした。ダブルで医院に押し掛けたものだから、鄭先生、湘子ちゃんの顔を見るなり「お!今日は両横綱お揃いですね…」とおっしゃったのだとか。それを聞いて思わず笑っちゃいましたが、でもー横綱ってー?!…まあ、確かに私も白内障手術の焦点を決めるのに無理言って、モノビジョンをものにしたんですけどね。

湘子ちゃんは「2人とも大きい(背が高い)からじゃなーい?」とケラケラ笑ってましたが…鄭先生に「その後見え方はどうですか?」と聞かれ、親指を立てて「good!」と答えたという湘子ちゃんは、確かに横綱の風格かも。。。

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)

File29*湘子ちゃん、続く右眼・白内障手術の結果は?*

ー*53才で白内障の診断を受け、55才で手術を決意した従姉・湘子ちゃんの場合*-

 f:id:white-ivy:20200321162640p:plain 先月、左眼の白内障手術をして、遠くがよーく見えるようになった湘子ちゃん。

検査の人は1.2までしか測ってくれないけど、もっと見える気がする!と言っていました。検査の人に聞いたところによると、湘子ちゃんは角膜の表面の亀の甲羅みたいなのがキレイに揃っているのだそうで、そういう人は視力が出やすいのだとか。

そして先週、続いて右眼白内障手術を無事終了しました。術後はまた近くのホテルに泊まったのだそう。だけど今回は、もう1人で大丈夫!よーく見えるようになった左目は利き目なので、片目だけでもへっちゃらりんりん ♪ 翌朝は、7時10分前に医院の受付表に記入に行きましたが、既に並んでいて16番目。ホテルに戻って、ゆっくり朝食を取り再び医院へ。

湘子ちゃん、結局、右眼の焦点を70㎝に希望したのだそう。

鄭先生には最後まで「モノビジョンは、決して勧めませんけどね…」と言われたようです。

これが成立すれば、私と同じような見え方になりますが…。私も、湘子ちゃんたら弱めどころか結構なモノビジョンにチャレンジすることにしたんだー、と少し心配になり、好きなスポーツがしっかりできなくなるかもよ?と言いましたが、ママさんバレーもサーフィンも今はしていないとのこと。まあこの1か月、遠くが見えるようになった左眼+目の前に近づけないと見えないほど視力の落ちた右眼という(白内障のモヤはあるが)モノビジョンのような状態で、100均の老眼鏡をかけて度の合わない方の眼をつむりながら書類に向かい、そのアンバランスな見え方で自分で車を運転して客宅に行き、仕事や生活をしながらシミュレーションして、いろいろと調べた上で決めたようなので、あとは成功を祈るだけでした。

そしてそして、ドキドキ!ガーゼが外れると…近くが見える!スマホが見える!

特に違和感もなく、近く遠く見える!と。スゴイー!

モノビジョン成功です!!

手術翌日は焦点30㎝で、再び焦点ズレしたのですが、焦点70㎝より30㎝の方が近くは見やすいでしょうから、これは嬉しい誤算というもの ♪

私もそうでしたが、湘子ちゃんも左眼の手術直後、遠くが見えるレンズにしたけれど近くも比較的見えたのは、55才という若さゆえの偽焦点でしょう。しかしそれも、時間とともに直後ほどは近くが見えなくなってきましたから、今回もまだ安定するまでは若干変わるでしょうが…湘子ちゃん、車も自転車も問題なく乗っているのだとか!

ビバ!モノビジョ~ン☆彡 良かったねー!湘子ちゃん!!

(…そして鄭先生も、ホッとしたでしょうね…お疲れ様でございました。。。)

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)

File28*湘子ちゃん、左眼・白内障手術終了…そして、また迷う*

ー*53才で白内障の診断を受け、55才で手術を決意した従姉・湘子ちゃんの場合*-

f:id:white-ivy:20200321162640p:plain 左眼白内障手術を終えた湘子ちゃん、術後は娘と近くのホテルに泊まったのだそう。(湘子ちゃんの娘はもう社会人です)「初めての眼の手術だから、どんなものかとちょっと不安で…でも平日だったからとっても安く泊まれたよ!」と言っていました。夕飯は娘が適当に買ってきたもので済ませ、翌朝は7時から書き込みができる医院の受付表に娘に記入に行ってもらったのだけど、既に並んでいて13番だったとか。戻ってきた娘と朝食のバイキングをゆっくり食べて、受付開始時間に医院に行き、会計も全て終わったのは10時過ぎだったとか。「朝食バイキングも娘が全部取ってきてくれて助かったわ~」と湘子ちゃんが言うのを聞いて、娘のいない私は、ちょっと羨ましい気持ちになりました。

 そして、肝心な見え方は?というと…眩しいくらいに良く見える!と。

ガーゼを取って初めに目に入ってきたのは…医院の床が白くてピカピカだったこと!に驚いたのだとか。確かに、医院の床はあのビルの築年数にしてはいつもピカピカで、掃除がきちんと行き届いているのを感じます。しかし術前、白内障の進行で視界は霞み左眼視力が0.3だった湘子ちゃんには、それがよく見えていなかったのでしょう。

湘子ちゃん、裸眼でしっかり運転したいけれど、仕事でカーナビもよく使うし、仕事上足場の悪いとこを歩いたりすることが多いことを吟味して、結局若干焦点を手前に狙って手術をしてもらったようで、結果、遠レンズでも翌日の視力は0.8~0.9。だけど、遠くまで良く見えるー!と。診察後の帰り道、道路のブツブツまで見えて、道路ってこんなだったんだー!今までいかに見えていなかったかがよく分かったー!と。

、気になる近くは?商品の値段とかは見えるの?と聞くと、

大きく表示してあるものは見えるけど…商品説明なんかは見えない、というか字がブレて見えるんだけど、これが老眼鏡をかけるとちゃんと見えるのかな?と聞くので、それは見えると思うけど、ブレて見えるのは乱視のせいかもしれないから乱視も矯正してくれる老眼鏡のほうがいいかもね、と言いました。

そもそも乱視とは?

角膜水晶体がきれいな球体ではなく、ゆがみをもつことが原因で、網膜上で光が一点に集まらずに、はっきりとした像を作ることができなくなっている状態で、ものの距離に関係なくピントが合わなくなり、全体的にものがぼやけて見えるようになります、とあります。

ならば、水晶体を人工レンズに換える白内障手術をすれば、乱視はその分軽くなる?

と思いきや、水晶体乱視よりも角膜乱視のほうが影響が大きいので、術後必ずしも眼球全体の乱視(=水晶体乱視+角膜乱視)が軽くなるとは限りません、とありました。2009年より、乱視矯正してくれる眼内レンズというが出たようで、その適応になるほど角膜乱視の強い人には乱視の軽減が期待できる、とか。

だけど、白内障の手術は翌日からしっかり見えるし、眼の中に人工レンズが入っているのに眼をキョロキョロさせてもゴロゴロするとかもないし、痛みもないのが不思議なくらい、今や患者にとって本当に負担の少ない手術だと思います。

そして、そうこうするうちに一週間が過ぎ、湘子ちゃんようやく自分で髪が洗えるようになり、(特に?)女性としてはこれが一番大変ですから、とりあえずお疲れ様ーとメールしてみました。すると、一週間検診では視力が1.2も出たようで、すっごく遠くまで見えすぎるくらい良く見えるーと…どうやら予想以上に勢いを増している様子。

私もそうでしたが、平均値から弾き出される計算式通りの焦点になるかどうかは個々人の眼内によるのだそうで、湘子ちゃん、神経が結構凹んでいるとか、白目にほくろのようなのがあって充血しやすいとかも指摘をされたようだったし、平均とはいかない眼内だったのかも?

湘子ちゃんの残る右眼は近視ですから、スマホなどは近づけると見えるけど、新聞サイズの字を読むときはとりあえず100均の老眼鏡をかけて右眼をつむりがちにして左眼で見てる、と。TVは普通に見える!パソコンはちょっと離れ気味にすると、手術した左眼で何となく見える!と。車の運転はまだしていないけど、助手席に乗っているとカーナビは何となく見える!と。鏡で自分の顔も見えるよ!と。近くは思っていたよりも何となくでも見えることに安心したよう。

が、遠くが思っていた以上に見えすぎて、そっちに若干クラクラしてまだ慣れない様子。電車に乗って外を見てたら、ベランダで洗濯物を干す人の顔まで見えて…よく見えるって同時にいろんな情報が目から入ってくるから脳は結構疲れるんだね…と。

それ、私も以前はよーく見えましたから分かります。見たいものに視線を向けないと見えない今の方が、余計な情報に振り回されずに済むので楽なのです。見たくない物まで見えてしまうというのは、それなりの心持が必要になりますからね。見えるということは気が付くということなので、行動も変わってきますし、感受性の強い私には、それがしんどくなることもありました。

で、湘子ちゃん、左眼が見えすぎることに戸惑い、反対の眼も同じだけ見えるようになったらもっと見えるようになるということでしょ?!…なので反対の眼は、もう少し焦点を手前にしたい!!と、迷い始めたのです。これが弱めのモノビジョンになるのか?は分からないけれど、と。

 嗚呼、モノビジョンまたしても、おまえが出てくるとは…)

湘子ちゃん、左眼の手術前は、職場のモノビジョンの人や私の話を聞いて、また鄭先生や看護師さんにも勧めないと言われたりで、リフォームという仕事柄、立体模型や現場で建物の確認をしたりしますから、物が立体的に見えにくくなる可能性のあるモノビジョンにはしないと思う、と言っていたのです。

湘子ちゃんの職場のモノビジョンの人は、ずっとテニスをしていてやはり紫外線を浴びすぎたのが原因なのか?40才で片眼が白内障になり手術で遠レンズを入れ、その数年後もう片方の眼も白内障になり視力が徐々に落ちてきて、その時点で徐々にモノビジョンになっていったので、そのまま手術で近レンズを入れたのでは?と思われます。そして、その方も、やはり遠近感が分かりにくいことがあると言っていた…と。

私の場合は、老眼で近くは見えにくいけど中~遠距離はよく見えるまだ白内障の手術はしていない左眼と白内障の手術で近レンズを入れた右眼(但し、黄斑前膜の術後に残った網膜の歪みのため縦長に大きく見える)とのモノビジョンなので、純粋な?モノビジョンの人とはちょっと違いますが、やはり遠近感や立体的に物を見るという空間認知能力がやや劣るのを時々感じます。

例えば日常でいうと、混んできた電車で少しづつほどよく詰めようとしたときの周りの人との程良い距離感が分かりにくいので、少しずつ詰めるたびに周りをキョロキョロと確認してしまいます。前はそこまでキョロキョロしなくても何となく分ったので、見るということは、実際に見ている視界の中心しか意識にはないけれど、実はそのまわりの視界として見えているところも左右同じくらいに見えることで空間認知能力を保っているのではないか?と感じます。ならば、やはりスポーツをしっかりしたい人にもモノビジョンは向かないのでは?と思います。

形が比較的シンプルなものは、影などで立体感は分かるのですが、見た目が複雑なものを上から見た時の高さが分かりにくい。

…先日も昼ご飯にスパゲティを家族3人分作り、息子の分を多めに盛り付けたのだけど、ベーコンをトッピングしたりドライパセリをかけたりしているうちにどの皿が一番多いかがパッと見て分からなくなり、斜め横から見比べたりして、うーん?これかな?という具合。これ、極端に言うと、料理を平たく盛った少量のものとこんもり盛った大量の物を上から写真で撮った場合、写真ではどちらが多いか分かりにくい、のような感じでしょうか。勿論、少し斜めから見たりすれば何となく分かるので、私は特別に困ることはありませんが、眼の病気になる前に普通に見えていた時はパッと見てすぐに分かっていたことなので、両眼でほぼ同じくらい見えることで立体感が分かるんだ、というのを実感します。

これは、料理の盛り付けをする仕事の人は困ると思います。料理を運ぶ人も、ライスの普通と大盛りの違いが分かりにくいかもしれません。仕事には正確さやスピードが求められますから、そこが少しでも劣ってしまうと困るでしょう。

湘子ちゃんに、左右で焦点を変えて立体的に見えにくくなったら仕事に差し支えるんじゃない?と聞くと、でも片眼だけでも結構立体的に見えるから…と意外と強気な発言。鄭先生からも、左右で焦点を変えることでそれに慣れなくて頭痛がするとかの症状が出ても頭痛は治してあげられませんよ、と言われたそうです。

でも…考えてみると元々左右で視力が少し違う人は沢山いるはず。湘子ちゃんもそうですし、私もそうでした。なので、若干の左右差であればさほどの違和感はない気がしますが、そこが狙った通りにいくかどうかが個人差によりますからね。逆に左右同じにしても、片方が焦点ズレしてしまうこともあるでしょうし。

湘子ちゃんの利き目は左眼だそうです。モノビジョンは利き目を遠くが見えるようにするようなので、右眼を、若干近くにする弱モノビジョン(?)はうまくいくかもしれませんが、さあどうなることやら?

湘子ちゃんの右眼の手術は、再来週です。

 

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)