ー*53才で白内障の診断を受け、55才で手術を決意した従姉・湘子ちゃんの場合*-
白内障手術をすることに決めた、従姉の湘子ちゃん。
前記事 File25 で、ケッコー迷ったあげく遠くが見えるレンズ(焦点3m・遠見視力1.0)に決めたのです。
湘子ちゃん、翌日は会社が休みだったので、2年前に(他院で)白内障の診断を受けて
から少しずつ見えにくくなる視界と共にずっと心につっかえていたものが取れたようにスッキリ!した気持ちで、生麦にあるキリンビール工場で出来立てビールを美味しく飲んできたのだと ♪
なのにその翌日、会社に行って「遠レンズに決めた ♪ 」と周りの人に言うと、
「今、近くが見えているのに、急に近くが見えなくなって大丈夫なの~?」
「お化粧するのにも、自分の顔が見えないんだよ~!」
といろいろ言わ…急~に決意は揺らぎ、迷いいっぱい!のメールが昼休みの時間に私に届きました。「レンズ変更するなら、明日までに医院に連絡しなくてはならないのー!」というので、急遽、仕事後に会うことになりました。
湘子ちゃんは、現在(白内障の影響もあって)裸眼視力は、左0.3、右0.5。
白内障が進行する前はもう少し視力があったので、裸眼での運転も問題なく、PCを見る時だけ眼鏡をかけていたそうです。しかし、白内障の進行でここまで視力が落ちてしまい、夜の運転時にいよいよ見えにくくなってきたので、手術をする決意をしたのです。私も、白内障の手術直前は、夜道や照明を落したカフェバーなどが尋常じゃないほど暗く感じて歩くのが怖かったくらいですから、それはよーく分かります。
事前に、湘子ちゃんがどの焦点のレンズにするつもりでいたかは、聞いていませんでしたが、診察の待ち時間に
「先生のお勧めは*近レンズにして、遠くを見るには眼鏡をかける*なんだけど、運転時に眼鏡をかけるのが私にはどうかな?とすごく迷ってる…」とメールが来たのです。
それを読んだ私は、
★ 今近くが見えているから今と同じような状態の近レンズする
→ 片眼の術後も残る片眼とバランスのとれた視界が確保できる!
★ 外出時に眼鏡をかける
→ 眼鏡でUVカットできるから、紫外線に弱い湘子ちゃんの目を守ってくれる!
★ 眼鏡は乱視矯正ができる
→ 乱視のある湘子ちゃんの視界が良くなる!
なるほどー!(当たり前だけど!!)やはりドクターは、患者の今見えている状態を基本として患者の目にとって一番良い状態(紫外線に弱い湘子ちゃんにはUVカット)と一番良い見え方(眼鏡で乱視を矯正)になるものを勧めるのねー!とひとり納得し…「私もそれがいいと思うよー!!」と返信していたのです。
湘子ちゃんは元々は視力が良く、社会人になってPCを使うようになってから少しずつ視力が落ちてきたクチです。ヨナも我が旦那も同じクチで、PCを使うようになるまでは1.0以上楽々見えていたのだそう。ヨナは専業主婦なので、眼鏡なしで何とかやっていますが、これ以上視力が落ちると免許更新できなくなるかも?と言っています。免許更新は両眼視力0.7です。旦那は、運転時・TV・PCを見る時にだけ眼鏡をかけています。我が世代が就職する少し前くらいから、PCが普及しますからこのタイプの人は周りに結構います。
つまり、今、湘子ちゃんは軽い近視の状態なので、近くは裸眼でよく見えているのです。PC距離の字は近寄ると見えるけど、普通に座って見えるよう眼鏡をかけているのだとか。この近視用眼鏡でPCより遠くも勿論見えるので、チェーンをつけて首から下げ、(仕事柄)工事現場などで遠くを確認するときなどにかけているのだとか。
…これを聞いて、近視用の眼鏡をまるで老眼鏡のようにチェーンで首から下げて使う人もいるんだー!とちょっと驚きましたが…そのくらい湘子ちゃんは、眼鏡をかけて動くことが苦手なのだそう。座ってPCを使っているときはじっとしてるので平気なのだけど、そのまま、眼鏡をかけたまま立つだけで、クラッとするのだとか。なんでも、レンズの中と外の見え方が違う感覚がどうしても慣れないと言うのです。
これ、今が弱近視で、レンズの外がそこそこ見えているからだと思うのですが…。
近レンズにすると視力は0.1になるそうで、そのくらい見えなくなればレンズの外も見えないから、その感覚は薄れると思うのです。まあそれは、私が中学の頃から視力が落ち始め、授業中だけ眼鏡をかけ、高校に上がったら視力が0.05前後まで落ちたのでコンタクトをしていた、から分かるのであって、今よりもっと見えない感覚が分からない湘子ちゃんに今それを言っても理解しにくいでしょう。
しかも、そういう感覚的な事に対する考えを変えさせるのは、なかなか難しい。
なので湘子ちゃん、眼鏡をかけて歩いたり、階段などはとても怖くて…という理由から、眼鏡をかけてあちこちに視線を動かす必要のある車の運転をするのも怖いので、車の運転ができる遠レンズにしたのだと。湘子ちゃん、仕事上、車で顧客宅に行くことが多いのです。
「歩いていても、近くを見る時は立ち止まるでしょ?止まっている時に眼鏡をかけるのなら、大丈夫なの!だから、これからは首から下げている近視用眼鏡が老眼鏡に変わるだけ!と思えばいいか?!」と。
…(そして女性として最も気になるところ?の)お化粧時に顔が見えないのは…お化粧は元々そんなにしないから、もういいの!」と言っている今日の湘子ちゃんもお化粧してる?というくらいナチュラル。確かにスポーツウーマンの湘子ちゃんは昔からガッツリお化粧するタイプではありません。(3倍とか5倍とか拡大できるスタンドミラーなら見えるかもしれませんしね!)
湘子ちゃんオススメの横浜ベイクォーターにある☆タイ料理・CHAO-THAI ☆で湘子ちゃんセレクトの美味し~いお料理を食べながら、私は、うんうん、うんうん、とうなずいて聞いていました。そして最後に「私も、湘子ちゃんはそそっかしいから、近レンズにしたら工事現場でつい眼鏡もかけずにかけってって見えてなくてつまづく!なんて危ない事になりかねないから、遠レンズにして周りがしっかり見えたほうがいいと思う!!」と言うと、「そーよねー!!!」と高笑いしていました ♫
そして「私は、散っ々、迷ったあげく遠レンズって決めたのに、みんながいろいろ言うからさー」と湘子ちゃん、自分の決心に戻って来れて…満足したようでした。
ただ、遠レンズにしたら…
・買い物するときに値段は…見えないよね?
・階段は…これは、きっと見えるよね?
・カーナビは…見えないか~?眼鏡なしで免許更新できるのは両目視力で0.7だから、視力0.7になるレンズにすれば、カーナビの道が曲がっている?くらいはぼんやりとでも見えないかな?
ということで、鄭先生にメール相談したら…
「遠レンズで階段は問題ないですが、カーナビは見えないでしょう。車の運転とカーナビの距離が見えることを両立するのは単焦点レンズでは難しいでしょう。ただ、視力0.7を目指す手術はしたことがないですが、そのくらいの弱近視にすることはできます。」と返信がきました。
しかし結果、湘子ちゃんは「やはり、遠レンズする。運転は標識が見えれば何とかなると思う。カーナビは停車時に首からチェーンで下げた老眼鏡で見ることにする!」と結論を出しました。
さあ、左目の手術はいよいよ今日です!
私は、湘子ちゃんと鄭先生に、心でポンポンを振りながらエールを送ります☆彡
ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-
(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)