ー*同じ黄斑前膜の手術をしたハルさんと共に【File1*術後1年3ヵ月】以前を振り返ります。初めての方は、先に ABOUT をご覧ください。*ー
前記事の4月頃は、ちょうど関西の新型コロナ感染拡大が急増し医療崩壊の危機に瀕している頃でしたので、関西に住むハルさんも受診を控えていらしたようでメールの返信もしばらくありませんでした。5月には返信を頂いたのに、その後私の方が職場や実家で諸々よろしくないことがあり、体調もあまり良くなく、ブログに向かえない日が続くうちに8月になってしまいました。
強行されたオリンピックでは日本のメダルラッシュに沸く中、コロナ感染者数はこれまでで一番の上昇を続け…明と暗の東京に出勤している私の不安は増すばかりです。
しかし、私事はいずれも改善の方向に向かって来たので、遅ればせながらハルさんから頂いた素晴らしく順調な報告メールを紹介して元気をもらいたいと思います♡
以下ハルさんから頂いたメールです。⇩
(ハルさんは、2020/10 に私と違う眼科で左眼を手術されています。青字は私がハルさんにした質問です。)
4月末に予約を入れていた眼科の検診ですが、コロナの緊急事態宣言で、
延期しまして、まだ行ってないのです。
散瞳検査があるので電車で行くしかなく、通院を控えた次第です。
まずは、ご質問の回答からですが
(⇩私がした質問⇩)
月も一つに見えますか?勿論、両目でメガネをかけた状態で。
手術前(コンタクトレンズ越し)から、上下に少しダブって見えることがありましたが
術後(メガネ越し)もほぼ変わりなく、少しだけダブって見えます。
ほんの少しだけですので、二重だと意識したことはないのです。
三日月がちょっと縦長に見えるなという程度なんですが。
(⇩私がした質問⇩)
人の顔は今までと同じように見えますか?不自然に感じることはありませんか?こちらも勿論、眼鏡をかけた状態で。
- テーブルを挟むくらいの距離で対面している時の人の顔
- 2~3mくらい先の人の顔
- 遠くにいる人の顔と体のバランス(顔を見ると顔だけ大きく感じませんか?)
- スマホなどの写真の中の人の顔
これも、特に意識したことがないのですが
別段、バランスが悪いと思ったことはないのです。
大視症が残っていますので、全体に大き目で右上が若干縦長に映りますが
中央付近はほぼ正常に映っているように思います。
ですので、人の顔は中央で見る限り、どの距離であれ普通に見えております。
私が無頓着で気付かないでいるのかもしれませんが。
(⇩私がした質問⇩)
車の運転はされていますか?
もしされているとしたら、特に不安なくできていますか?
車は毎日、通勤に運転しております。
ドライブが好きなので、休日も出かけることが多いです。
術後しばらくは、メガネが合わず控えてた時期がありましたが
メガネを作り変えてからはまた普通に運転しております。
遠近両用のメガネのおかげで遠くもよく見えて、カーナビや手元もよく見えるので
以前のコンタクトの時より、快適になりました。
メガネは鬱陶しいですが、だいぶ慣れてきました。
最近、メガネを追加で作ったのです。
遠近両用1個で運転も仕事(主にパソコン)も家事もできるようになっていたのですが字を書く時、不自由を感じたので、メガネ屋さんに相談に行ったのです。
字を書くときは姿勢にもよりますが、下を向くと遠近両用の中央付近で見ることになり度数が合わなくて
メガネを上にずらすか、または裸眼で見ると見えるんですが、そうするとより近くでないと見えないので
首が痛くなったりと、かなりのストレスになっていました。
で提案してもらったのが、近々両用という近くに特化したメガネです。
中近両用とかも試したのですが、近々で仕事用に重宝しております。
裸眼で生活できることが理想で夢でしたが、メガネのおかげで日常過ごせることに
感謝しています。
(⇧以上、ハルさんから頂いたメールです。)
あれから更に、近々用メガネを作られて、用途に応じたメガネを使い分けることで視界に困らない生活を過ごしていらっしゃいました。
車の運転も問題なくされていますから、それも同じ黄斑前膜で手術を考えている人や術後まだ不安がある人の希望になる報告です☆彡
良かった!本当~に良かった!!
ここまで視界が安定されていたら、もう何も言うことはありません!!!
後は、この先、反対の眼の白内障手術をするときに両目で見た時のバランスがなるべく変わらないようよく相談されてから眼内レンズの度数を決めることができれば良いのです。かつてアプリコットさんが黄斑前膜手術の1年後に反対の眼の白内障手術をされて、よりよく見えるようになると思いきや、それまで安定していた両目で見た時のバランスが変わって、再び視界に戸惑う事態になったと聞きましたから。
アプリコットさんは60代後半でしたので、反対の眼の白内障手術もそう間を置くことなくされましたが、ハルさんはまだ50代後半ですから、今せっかく視界が良好でいらっしゃるなら、不自由を感じるようになるまではもう片方の眼の白内障手術も様子を見た方がいいように思います。
さて、ハルさんの画像はないのでこの頃の私のOCT画像を載せます。
既に前回折れ線グラフで示したように数値としてはあまり変化はありませんが、参考までに。⇩
(術後7ヵ月⇒10ヵ月⇒1年)
断面写真では違いは分かりませんが、数値はほんの少し下がっています。
私は黄斑前膜の手術当時49歳だった為、白内障手術を同時にしませんでしたし、かつて受けたレーシック手術により遠くが見えていたので、白内障手術を同時にし近視で眼鏡をかけているハルさんとは、術後の見え方を単純に比較できないのですが、この頃の私の見え方を思い出してみます。
50歳以上の人が硝子体手術をすると1年以内に発症する確率が高いと言われていた核(硬化)白内障をもれなく罹っていたことで、右眼が近視になっていき、術後10カ月頃には近くがよく見えるようになりました。健常な左眼は遠くは見えますが老眼により近くは見えにくかったので、遠近で自ずと見える方の視界を優先させるモノビジョンになりました。
当時、モノビジョン、などという言葉さえ知りませんでした。鄭先生に言われて知ったのです。
そして、白内障を発症すると近視になる、ということも知らなかったので 、近くが見えるようになってきたことをとても喜んでいた私に、「…それは白内障が進んでいるのでね…」と、鄭先生はそっと仰っいました。
あんなに、なりたくない!と思っていた白内障に、近くが見える ♪ という好条件と共になってしまった。。。
右眼が再び疲れやすくなったり、夜間の電柱の灯かりに虹のような輪が見えたりしていたのが少し気になっていましたが、それが白内障の発祥のせいだとは全く思っていなかったので、驚きました。軽くショックのような感覚もありましたが、そうか、と思いました。
数か月前から、近くが見えるようになってきた ♪ と無邪気に喜んでいた私に、言いにくい事実をいつ告げるべきか?鄭先生は前々から言い兼ねていたのかもしれません。鄭先生の言い方に、私への気遣いの気持ちが伝わってきて、その気持ちが有難くて、スッと事実を受け止めることができました。
一呼吸置いた後、私は笑顔のまま、だいたいいつ頃手術することになりますか?と聞いたと思います。鄭先生は、長ければ1年くらいは持つと思うので経過を見ていきましょう、のように答えて下さったと思います。
硝子体手術の影響でなる白内障は、 老化によりゆっくり進む白内障と違い、数か月で近くが見えるようになるほど進行が早いということなのでしょう。
でも、この時改めて思ったのは、伝え方の大切さ、です。
何事もそうですが、伝える内容は同じでも、伝え方によってその伝わり方は大きく変わるということです。とても難しい事ですが、大切なことだと思います。
これは、私が、かつて職場での人間関係にとても苦しんでいた時に、気持ちのセルフコントロールに役立ててほしいと友達からもらったワンセルフカードのうちの一枚です。
裏返した状態で1枚だけ引くのですが、全部で30枚のメッセージカードがあるのに、不思議と同じものをよく引くのです。
そして、これも私がよく引いてしまうカードの一つです。
…コロナ最凶期の今、政治家の方々にも、お送りしたくなりますね…。。。
ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-
(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)