羊雲

羊 雲

✥ 復路の羊のふんわりノート ✥

File27*眼内レンズいろいろ*

ー*53才で白内障の診断を受け、55才で手術を決意した従姉・湘子ちゃんの場合*-

 f:id:white-ivy:20200321162640p:plain ところで、横浜相鉄ビル眼科に行く!と決める前、

白内障の眼内レンズ情報の多さに訳が分からなくなっていた湘子ちゃん。

横浜相鉄ビル眼科では、院長の大高先生が多焦点レンズに慎重な考えなので扱っていないのですが…多焦点レンズってどんな感じだろ?と湘子ちゃんが言うので、私が、コントラスト(映像のシャープさや微妙な濃淡)が劣るようだから…今見えている視界がハイビジョンTVだとしたら、以前のアナログTVみたいに見えるのかなあー?と言うと、イメージが湧いたようで、はーん!と言っていました。検索してみると、単焦点レンズとの比較写真が載せてあったりするのですが、あくまでそれもイメージ写真ですから何だか分かりにくい。(PCのコントラストを落してみると分かりやすいのかもしれませんね)  

 今は、3焦点レンズでもいくつもあり最先端のレンズは以前よりもかなり改良されているようですが、それは先進医療適応外なので医療保険に先進医療特約を付けていても給付金が出ない。つまり全て自費というかなりの出費となります。それでも確実に3焦点しっかり見えるのであれば多額の出費をしてでも!となるのでしょうが、そこが…よく分からない。。。やはり自分のライフスタイルに合わせたメリットとデメリットを秤にかけた上で、リスクも覚悟して決意しなくてはならないと思います。

しかし、コントラスト!で言うと、今のハイビジョンTVでも素晴らしく綺麗に見えるのに、更に4K,8Kなどと画素数の多いTVが話題です。ハイビジョンTVでも、実際に私の肉眼で同じ景色を見るよりも綺麗なんじゃないの?と思うくらいなのに…じゃあ、人間の眼はいったい何画素なの?と検索すると、5億7600万画素!という計算になるらしい。ただ、人間が実際にはっきり見ているのは中心2度程度なので、その範囲に限っていえば700万画素程度、中心の周りも考慮するとしてもプラス100万画素程度なのだとか。但し、人間は画素で見ているのではなく、あくまで脳が処理した後の像を認識しているとかで、難しい事は分からないけれど…私がこの頃時々感じるのは、ネットで検索した写真があまりに綺麗なので期待を大きくして行ってみると、実際はもっとずっと素朴なところだった…という、スマホの写真性能が良すぎるせいか、写真の方がずっとキラキラと神々しく見える、実際越えの写真が多い事。。。

さて、多焦点レンズに話題をもどすと…

暗いところで光がにじんだり流れたりして見えるグレア・ハロというデメリットは、夜間の運転を日常的にする職業ドライバーの人は慎重に考えないといけない、とあります。

コントラストが劣ることに戻って言うと、カメラマンデザイン関係歯科医には向かない、とあります。微妙なコントラストである淡い色同士の境目までハッキリ分かることが大事になってくる仕事である歯医者さんは、ずらりと並ぶ白い歯と毎日にらめっこしているのですから、その歯並びが見えにくくては確かに仕事にならないでしょう。それは歯医者さんにとっても患者にとっても一大事です!そこにきて、湘子ちゃんは仕事柄デザインが関係してきますから、コントラストが劣り、色の微妙な違いが分かりにくくなることはよろしくないので、多焦点レンズは向かない!ということになります。

以下は2焦点のことしか書いていませんし文献の注釈が2014.とあるので少し古い情報ですが、分かりやすく説明してあるので参考までに ⇩

多焦点眼内レンズ選択時の注意点|JSCRS(日本白内障屈折矯正手術学会)多焦点眼内レンズ情報

 白内障の手術とは、弱近視状態だった湘子ちゃんが遠レンズを選んだように、例えばこれまでずっと眼鏡(又はコンタクト)だった人が眼鏡なしに遠くが見えるようになれるチャンス!普段ずっと眼鏡をかけているという状態から解放される絶好のチャンス!という捉え方もできる、と言っている眼科医の記事を読んで、なるほどねー!そういう前向きな考え方もできるんだ!と感心しました。字を読んだり書いたりするときは老眼鏡がいるけれど、普段は眼鏡なしで過ごせるようになれば、それは快適だろうと!

近視で眼鏡をかけている人は、眼鏡をかけたまま以前は見えていた近くが見えなくなった状態が老眼。近視なので、眼鏡を外せば近くは見えますから、スーパーなどで眼鏡をちょっとずらして商品成分などを凝視している人や、電車で眼鏡を頭に乗せて、スマホを見ているオジサマなどは老眼だからそうするのです。老眼とは近くが見えにくくなったこと、のように思われがちですが、それは視力の良い人がそうなるからであって、視力の悪い近視の人も老眼になるのです。老眼になったから眼鏡をかけた状態で以前は見えていた近くにピントが合わせられなくなったのです。つまりは、水晶体が固くなってきたことと、水晶体を操る毛様体筋の動きが衰えたことでピント調節がしにくくなったことが老眼なのです。なので、近視の人はいよいよ困ったら老眼鏡の代わりに遠近両用メガネにするのです。

私は左眼だけ老眼度数の入った老眼鏡をかけて、PCや読書、デスクワーク上も困ることはないのですが、爪を切る時だけは見え方が弱いので、先日もっと近くが見える老眼鏡を新たに作りました。フレームがとっても私好みで気に入ったので、思い切って作ることにしたのです。仕事柄指先を綺麗にしていたいのもあって、淡い色のネイルを好んでつけるのですが、そういった淡い色同士の境目が分かりにくくて、困っていたのです。

実は今度、視力0.2の右眼に遠くが見える度数を入れ、視力1.2の左眼には度数なしの眼鏡、を作ろうかと考えています。今、黄斑前膜の術後の後遺症で縦長に大きく見えている右眼に遠くが見えるレンズを入れると、遠くが見える凹レンズは裸眼で見るより小さく見えますから、黄斑前膜で大きく見えているのを小さくしてくれると、レンズの度を入れない遠くが見えている左眼と融像できるくらいほぼ同じに見えるのではないかと期待しているのです。と言うのも、もう慣れているのですが、今普段は裸眼で過ごしていて、融像出来ていない(二重に見えている)部分が所々あるので違和感がある視界なのです。私の今の生活上は特に困ることは無いのですが、旅行に行った時など景色をしっかり楽しめないのが残念なのです。シンプルなものは二重に見えますから、山と空の間がブレて見えるのです。多少お月様が縦長に見えても、一つに見えたらもっと綺麗だろうな…と思うのです。それが、実行したらお気に入りの眼鏡の写真とともに、またお知らせしますね!(普段、とことん文章オンリーですからね…)

湘子ちゃんは、元々眼が良かった人が老眼が酷くなったのと同じことだと思うことにした!と言うので、クリアなレンズに変わるからそれよりもキレイに見えるようになるんだよ!と付け足しました。

視力回復にはレーシックもありますが、保険適用外ですから高額ですし(医療保険の給付金は出ますが)他の人と同じように老眼は始まります。私だって、42才で22万円も出して(医療保険は入ってなかったので満額自腹)レーシックをしましたが、今や普通に老眼になっていますから。そう考えると、白内障の手術代で遠くが見えるようになるなら、お得 かも ♪

あれやこれやと調べまくり考えをこねくり回す性分の私と違って、単純明快を好みサッパリしているB型の湘子ちゃん。手術のことを母親に連絡したら、実は2年も前に母親も白内障手術を済ませていたのを知らなかったのよー、とケラケラ。湘子ちゃんのお母さんは視力が良く早くから老眼鏡をかけていたのだけど、本を読むのが好きだから、眼内レンズは近レンズにしたのだと。

だのに、「裸眼で運転もできるよー!」と原付に乗っているらしいのよー!!(但し、ごく近所の田舎道だけ)私もそんなアバウトな母の血を引いているから、まあ、どうなっても結果OKだと思うけどー、と湘子ちゃんケラケラケラ。

手術後には3種類の目薬を5分あけて点すというのを1日4回しなくてはならないことを知り「忘れそ―」と言うので「ダメダメ!手術前に点し始める目薬も絶対忘れないでよー!」と強めに言っておいたら、手術前の目薬を、左眼だけでいいのに最初間違って両目に点しちゃった!とメールが来たので、やはり緊張していたのでしょう。

さあ、湘子ちゃんの術後の見え方は?次回また。。。

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)