羊雲

羊 雲

✥ 復路の羊のふんわりノート ✥

File20*黄斑前(上)膜・術後に発症した白内障の術後*焦点ズレ?!

*右眼・黄斑前(上)膜の手術後、1年9カ月(51才)で白内障手術をしたモノビジョン私の場合*-(黄斑前膜の術後*1年11カ月)

 f:id:white-ivy:20200225152424p:plain 早いもので白内障手術をして、1カ月半経ちました。術後検診の通院間隔は黄斑前膜の時と同じなのに、術後の経過が全く違うからか、時が経つのが早く感じます。 

検査結果からすると、翌日検診時と同じ数値の1.5D焦点66㎝)で落ち着いた模様です。術後3週間の時、一時的にー1.6D(焦点62㎝)という結果が出たのですが、その後の1カ月検診も、先日の1か月半検診もー1.5D(焦点66㎝)でした。

手術前眼内レンズの焦点を決めるのに、焦点40㎝(‐2.5D)か?50㎝(‐2D)か?と、あんなに(一人で)大騒ぎして散々迷い、焦点40㎝に決めた!のに。。。40でも50でもなく、40と50の間でもなく、焦点66㎝という結果になりました。  

 実は、レーシックと黄斑前膜の影響で焦点がズレる可能性が高いこと、プラスマイナス1Dの誤差は一定の確率で出るというのをネット情報で知り、それを計算に入れて焦点40㎝(‐2.5D)に決めていたのです。

つまり、ー3.5D(焦点28㎝)~ ー1.5D(焦点66㎝)は想定の範囲内でした。

ズレたとしても、できるだけ近距離に抑えたかったので、焦点40㎝を希望したのですが、実際のピントが(検査結果の数値上は)66㎝になったのです。

以下ネットのある眼科の先生の説明文の引用です ↓

レーシックをしていない眼でも1D近いズレが出ることがあります。-2.5Dを狙っても-1.5から-3.5D(約70センチから30センチ)は覚悟が必要だということですね。そもそも眼球は工業規格製品ではありませんし、構造的な個体差がどうしてもありますので、予測式でそれほどピンポイントに正確な結果を出せるわけではありません

 レーシックをしていなくても、とおっしゃってますね。焦点ズレについて結構検索したのですが、この程度のズレは眼鏡等で補正して見え方を調整するとよいとのこと。

焦点ズレの覚悟はできていたものの、先日の検診の時、鄭先生に「私は黄斑前膜の影響で黄斑部の凹みが足りない、つまり他の人より少し前に出ているから、その分焦点が少し先になったのですか?」と聞いてみたのです。その日は台風接近前で急に涼しくなったからか、朝からとても混んでいたようで、私が行った夕方の時間も混んでいて、鄭先生ヘロヘロのご様子ですぐに言葉が出ません。「…それは逆なら…いや…黄斑部の形はもう落ち着いていましたし…眼軸長はちゃんと測ってますから…、…誤差ですね」と。私が時々質問をすると、鄭先生は固まってしまったようになることがあります。(職場でも上司に、子供相談室のようなことを聞かないでくれ、とか、上司は何でも知っていると思わないでくれ、とか言われたことがありますが…)そして、更に「誤差が出るのは、眼の中がまん丸じゃないから?」と言ってしまい、鄭先生、その大きな瞳は瞬きするものの「…、…、…」もはや返す言葉は何も出ないのでした。。。(鄭先生、より疲れさせてしまい、ごめんなさい!)

でも、逆なら?って…、黄斑前膜と同時に白内障手術をしていたら、手術後に網膜・黄斑部が戻っていくので形が変わり、眼軸長も変わってくるから黄斑前膜だったせいでズレたといえるけど、ってことかな?こっちの方が、どの焦点に落ち着くかは、手術後の網膜の戻り方によるってことかー。。。ほほう!

そして、その眼軸長とは?調べると、眼の奥行、角膜(黒目)から網膜までの長さとあります。更に調べると、眼内レンズの度数を決める計算式にも入っています。手術前検査でレーシックをしていることも確かめられたので、それも計算に入っていたのでしょうが、私の眼の方に誤差が出る要因があったということだと思います。

以下、ズレる要因について分かりやすく書いてあるものを見つけたました! ↓

…どうして5%の方がズレてしまうのかというと、術前検査の正確な測定が出来ていなかった(瞬きが多すぎる、ドライアイ、顔が傾いていた等々)可能性もありますが、一番多いのが何等かの理由で不正乱視があったり、角膜の曲率(カーブ)が通常の症例よりもかなり大きい方、もしくは小さい方がズレやすいと言えます。つまり、予想式が平均的な眼球を想定して作成されているため、平均的ではない眼球の方は恩恵を被れない可能性が高くなるわけです。

更に、「平均的ではない眼球」と言えば、LASIKを始めとする屈折矯正手術後の方はその最たるものとなります。LASIK術後眼を通常の計算式を用いて眼内レンズを決めると、遠視方向にズレてしまうことは知られています。専門の計算式を用いても、どうしても通常の目に比べると成績が劣ってしまうことは否めません。

 私は…、乱視もあるし、元々は視力0.05前後の強度近視で、レーシックをしているし、黄斑前膜も…と、平均的ではない眼球要素のオンパレード!だからズレたのでしょう!!

さあ、その新たな右眼・焦点66㎝!

焦点30㎝は手に取った本を読む距離、40㎝はテーブル上の新聞を読む距離、50㎝はパソコンを見る距離、という大体の目安がありますが…では焦点66㎝は?

実際に生活してみるとどんな感じなのか?

測ってみると、身長165㎝の私が腕をいっぱいに伸ばしたその少し先です。

…何だかとっても中途半端な感じがしますが…、検診の時、鄭先生にこれを伝えたら「では、これから本を読むときは、こーして(鄭先生、手をいっぱいに伸ばす)読んでください!」とご冗談が返ってきたので、私も負けずに「…いえ、老眼鏡をかけます!…でも、それより近くも見えたりもするんですけど…」と言うと「では…あとは気合!ですね!!」「はい!(≧▽≦)!」

では具体的に、老眼&遠くは見える左眼と裸眼のまま両眼視すると、何が見えるのか?

立ち上がった状態で、ほぼプリントの字が読めます。

パソコンを使っている人の背後からでも、何となくパソコンの字が読めます。

ほぼ、何となく、というのは若干にじみがありピントバッチリではないということです。そのブレは、その距離の左右の視界が融像しきれていない、ということだと思います。

なので、パソコンを使うとき、裸眼でも何となく見えるけれど、長時間使うときは、今まで使っていた左眼のみ度の入ったこの老眼鏡をかける方がピントバッチリなので、それをかけています。(ブルーライトもカットするし!それ、疲れ方が全然違うし!!)机上の書類や手元で本を読むときも、この片方だけ度の入った老眼鏡とても良い塩梅なのです。

以前の記事にも書きましたが、黄斑前膜だった影響で物が大きく見える右眼の視界と老眼用レンズで物が大きく見える左眼の視界がほぼ同じ大きさに見えているようで(全く同じ大きさではありませんが)左右の視界が融像できる範囲なようで、2重に見えることがないのは勿論、とても見やすい!(だた、とーっても小さくて画数の多い字は、眼鏡をかけたまま虫眼鏡を使わないと見えませんが)なので、デスクワークではこれをかけています。

先日この老眼鏡を忘れて出勤したのですが、裸眼でもそんなに疲れることもなく何とか見えました。手術前(焦点が30㎝だったときに)老眼鏡を忘れた時は、書類やパソコンにいちいち近づかないと見えなかったのが、今は裸眼で書類を手に取っても机上に置いても何となく見えるのです。なので、料理をするときも袋や箱の裏に書いてある作り方や分量がほぼ見えるので、老眼鏡の必要はなく、手術前より見える範囲が広がった感じがします。(黄斑前膜の手術前や術後しばらくの頃は、料理本の分量も見えないし、包丁を使う手元も見えにくくて老眼鏡をかけていたのを思い出すと、随分と改善したなぁと思います)

出先でも、例えば、クレジットカードで買い物した時に、レシートを見せられて金額の確認とサインを求められても、裸眼でちゃんと見えるし書ける!(明るい店内で、レシートという白地に黒文字だとしっかり見える。暗いところで、色がついた紙とか色文字だと、途端に見えにくいけれど…)

でも、先日ママ友とランチしたときは、少し暗い店でしたが、何とかメニューが見えました!(やはり黄斑前膜の手術前後、自分よりずっと年上の人も見えているメニューが私には全く見えなくて、悲しくてひたすら不安だったのを思い出し、ここまで見えるようになったことに、本当に感謝だわ♡と、鄭先生に手を合わせるのです☆)

このように実際は66㎝よりも手前が結構見えているのです。これが、偽調節なのかもしれませんが、黄斑前膜だった影響で大きく見えることが偽調節を助けているのでは?と思うのです。だって、老眼の左眼だけで見ると字がとっても小さくてボケてて読めないものが、右眼だけで見るとグッと大きくなるので見やすい、両目だと若干にじむような感じですが、まあまあ読めるのです。

ただ、しっかり明るくないと途端にぼやけて見えにくくなるので、本を読むときは明るさがなければ、老眼鏡をかけます。

どのくらいで見えにくくなるかというと、電車の中で外の太陽の明かりが射すほど明るい窓側にいると本の字がしっかり見えるのに、車内のポールやつり革で少しでも影になるような中側だとたちまち見えにくいのです。キッチンは明るいから見えるけど、洗面所はあまり明るくないので見えにくい…。しかも立っていると灯かりに近いのでギリギリ見えている物もしゃがむとその分(1mちょっと?)灯かりから離れてしまい見えにくいという具合に、ちょっとした明るさの差に大きく左右されます。

中~遠距離は、今まで通り左眼で見ていますからモノビジョンは成立しています。光るものやシンプルなものが2つに見えるのも変わりませんが、全体の風景(外)としては白内障の時にところどころにあった霞が無くなった分の違和感が減り、以前よりはスッキリ見えるようになりました。複雑な画像全体は2重にできないのに、空との境目などは少しブレて2重に見えます。脳が何とか融像しようとしているんだろうけど…そこ、頑張らなくていいから!という私の意思は脳には届かないようで、脳の画像処理能力って面白いなあと思います。

でもこれが!新たに運命られた(?)私のこれからの視界なのですから、工夫しながら大事に大事に付き合っていきたいと思います☆彡

横浜相鉄ビル眼科医院 (横浜駅西口、神奈川県横浜市西区)

ー*執刀主治医:鄭(てい)先生*-

(注:鄭先生には、ブログ掲載の承諾を得ています)